佐渡市議会12月定例会 一般質問一日目

佐渡市議会12月定例会の一般質問が12月11日に始まり、4人の議員が質問に立ちました。

この日の午前に質問に立った佐藤定議員は、今年の猛暑被害の農業支援策について具体的な内容を渡辺竜五市長に問いました。
答弁で渡辺市長は、新潟県の支援策を注意深く見ながら、高温に耐性のある米作りなど、来年の作付けにつながる支援を考えたいと回答し、支援については農業者に加え、物価高騰で負担を受ける市民にも幅広く行っていきたいと述べました。
農業者にはいつ頃支援が行き渡るのかという質問に対しては、可能な限り早く手続きをしたいと思っているが、申請した農家全員への支払いについて今年度中は難しいとしています。

また、佐藤議員は、佐渡市で栽培されている米の品種がほぼコシヒカリだということに触れ、品種転換は考えているのかと質しました。
佐渡市はこれに対し、現在県全体でコシヒカリの高温耐性に向けた取り組みが進んでいるため、県が行う品種改良の動きを見ながら判断していかなければならないとしました。
このほか佐藤議員は、自然災害による収入の減少を補償する収入保険について、その存在を知らない農家が多いことを説明。青色申告を行っていれば加入ができるため、加入促進に向け誘導策を講じてほしいと訴えました。

午後に質問に立った室岡啓史議員は、人口減少対策として海外で進められている教育費の無償化やオーガニック給食の提供を全国に先立って推進すべきと主張しました。
これに対し佐渡市は、現在も教材費や修学旅行費などは、国の制度を活用し援助しているが、無償化するためには財源の確保が必要だとし、国が主導して制度を作る必要があるとしました。
また、給食に関しては今月から1か月間、島内の小中学校などで無農薬・無化学肥料米を使った給食の提供を行っていて、好評なことから無無米の栽培量を増やし、今後は販売用だけでなく給食用もカバーしていきたいとしています。

今日はこのほか、平田和太龍議員が市職員の働き方や、今月から導入される除雪管理システムなどについて質問しました。
林純一議員は、佐渡産品の販売促進政策や移住交流及び、定住政策の展開などについて市に問いました。
一般質問二日目の明日は、金田淳一議員、山本健二議員、中川健二議員、上杉育子議員の4人が質問に立ちます。
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