佐渡の手仕事伝える企画展

両津郷土博物館で佐渡の手仕事を紹介した企画展が開催中です。

両津郷土博物館で開催中の企画展「手わざ図鑑-佐渡の手仕事-」
この企画展では、昭和60年に新潟日報佐渡版に掲載された「手わざ図鑑」に関連した様々な手仕事に関わる品が展示されています。
手わざ図鑑は、佐渡で物を作り続けた人々の声や技が30回の連載に渡って特集されていて、ものづくりにかける想いやこだわりを人々の表情とともに知ることができます。

精巧な編み方で作り上げられたホタルかごや、1体ずつ表情が異なる土人形など、記事に関連した復元品などが並び、記事に書かれた想いともに手仕事の技術をじっくりと見ることができます。
中には、シナノキから取った材料が木材を運ぶための道具「セナコウジ」に使われている一方で、餅がひっつきにくくするためのセイロ内の仕切りとしても、活用されていることなど、その活用の多様さが伝わる展示もあります。
製造業の発展で姿を消した技術もあるものの、丁寧な手仕事が佐渡で暮らす人々の生活に根付いていたことが分かります。

相羽理恵さん「この30回にわたる特集に載っている人々の確かな顔を実直な人々の言葉などをしっかり味わっていただき、その方たちがものづくりに使用した道具類を見て、その手作りの工夫や、その中に潜む美しさを感じていただきたいです。ぜひ当時を知る方たちにもたくさんおいでいただきまして、道具類とこの方たちの写真などを前に、懐かしい語りを私たち博物館の者にも聞かせていただければ、それが資料として生きる形にもなりますので、たくさんの方においでいただきたいと思います。」
両津郷土博物館企画展「手わざ図鑑-佐渡の手仕事-」は、11月12日(日)まで開催中で、期間中は予約不要で開館しています。10月29日(日)には「なつかしのモノ語と題り」と題したした展示解説会も開催されます。展示物を見ながら解説を聞き、思いを語り合う場になります。申し込みは不要で、入館料はご覧の通りとなっています。
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