メディアとの関わり考える講演会

畑野小学校でゲームやインターネットなど、メディアとの関わり方を考える講演会とワークショップが11月21日に開催されました。

この取り組みは、畑野地区の小中学校学校保健委員会が主催して開催したもので、この日は畑野中学校の全校生徒と畑野小学校の4年生から6年生、また保護者や地域住民が参加しました。
講師には、上越市の国立病院機構さいがた医療センターの精神科依存症外来に勤務する心理療法士、大越拓郎さんを招きゲームやインターネットなどのメディアとの関わり方について講演が行われました。
大越さんは「ゲームはダメではなく付き合い方を考えることが大切」だと前置きをした上で、実際にメディア依存の傾向がある患者と接した体験談や依存しないために大切なことについて話しました。

畑野小学校では、ゲームやネットの使用状況に関わるアンケート調査から、子どもたちのメディアコントロールが喫緊の課題だとしています。
大越さんは、今のゲームにはやり続けてしまう様々な仕組みがあると話し、長時間やることでポイントがもらえたり、入り口が無料であったり、頻繁にアップデートがあり新たなステージが出てくるため終わりがないとしました。また、オンラインで仲間と会話ができチームプレイの要素もあるため、自分だけ抜けることが難しいという点もあると指摘しました。
そしてゲーム依存で起こる症状として、体力の低下や腰痛、頭痛、食生活の乱れなどの体への影響のほか、昼夜逆転から睡眠のリズムの崩れ、集中力低下やイライラしやすくなるなど心への影響も大きいと話しました。

また、その結果友達と仲良くできなくなるなど、対人関係にも影響することがあるとします。
初めは楽しいと思い始めたゲームも、つらい現実を忘れるためにやり続けてしまうとしました。
そして、ゲーム依存を予防するために使用時間のルールを決めることや、布団に持ち込まないこと、体を動かすことなどをあげました。

また、保護者に向けては、ゲームのメリットやデメリットについて話し合うことや食事中や夜中までのスマホ操作など、親自身もメディアとの付き合い方のルールを守ることが大切だとしました。
最後には、子どもたちへゲームやネットも楽しいが、それ以外にも楽しいと感じることを見つけてほしいと話し講演を締めくくりました。
講演の後にはワークショップが行われ、小中学生がグループに分かれゲームなどのメディアとの付き合い方について現状や改善方法について話し合いました。畑野小学校では、この講演とワークショップで学んだことをもとに、各家庭でメディアとの関わり方について話し合うということです。
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