集落史 「新穂まち今昔」復刻に合わせ企画展

明治から昭和にかけての新穂のまちの歴史などを記した集落史「新穂まち今昔」の復刻版が発刊され、それを元にした企画展が新穂歴史民俗資料館で開催されています。

復刻版「新穂まち今昔」は、市民団体「新穂の歴史と民族を考える会」が、昨年復刻に取り組んだ集落史です。
「新穂まち今昔」の原文は、そのほとんどが明治41年に生まれ、昭和59年に亡くなった仲野一男さんが資料を収集したものです。
仲野さんは、警察官として小木出張所長を歴任したのち、新穂村に設立された新穂村立国保病院事務長に就きました。

多くが仲野さんが残した資料による「新穂まち今昔」は、難しい歴史書でも研究書でもなく、市民に親しみを持って読んでもらえるものだとします。
末武正義さん「公式な集落史とか歴史とは違うような感じの書物であるということが一番印象深かったことでもありますし、新穂のまちの明治以降のことを今の人はほとんど知らない方が多いですよね。そういうことでぜひこの本を復刻して、皆さんに読んでいただければ、いいんじゃないかなということで、今年の事業でこの企画展をやることになりました。」
「新穂まち今昔」の中には、新穂日吉神社の例祭「山王祭」の成り立ちや、しきたりなどが詳細に記されているほか、明治から大正にかけて新穂のまちが島内でも指折りの料理屋が多いにぎやかな地であったこと、また、俳句が盛んであった地であったことなど、当時の様子が記されています。

新穂歴史民俗資料館では、復刻版「新穂まち今昔」を閲覧できるほか、仲野一男さんの資料の原本や写真、当時の地図などを拡大したパネル、また、山王祭りの射手衣装など関連した資料などを展示しています。
集落史「新穂まち今昔」展は歴史民俗資料館で、4月14日まで開催されています。
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