湊祭 イギリス人女性が鬼太鼓に初挑戦

5月5日、4年ぶりに両津湊の湊祭が開催され、山車や鬼太鼓で地域が賑わいをみせました。そんな中、佐渡に滞在するイギリス人の女性が鬼太鼓に初挑戦した様子を取材しました。

祭り1週間前の先月27日、両津湊の八幡若宮社には、鬼太鼓の稽古に励む一人の女性の姿が。イギリス出身のジャスミン・ブラックさんです。

ジャスミンさんは、持続可能な農業などを研究するため、東京大学の特別研究員として、昨年10月から佐渡に滞在しています。
今年4月に島内各地で開催された春祭りで鬼太鼓を見て、自分も挑戦したいと思い知人から紹介された湊鬼太鼓を訪ね、4月の半ば頃から練習してきました。
鬼太鼓はさることながら、ダンスなどの経験もほぼゼロというジャスミンさん。
そんなジャスミンさんに鬼太鼓を教えるのは、湊若松会鬼組の久保田正義さんです。
鬼太鼓歴は、なんと70年という大ベテランの久保田さん。
5月5日の湊祭に間に合うよう、指導にも熱が入ります。
また、当日鬼を務める先輩の一人、塚本千明さんも足の運び方や細かい手の動きなどをジャスミンさんに伝えます。
この日の練習は、夜遅くまで続きました。
そして迎えた湊祭当日、家々を門付けしてまわる鬼組の中に、鬼の衣装をまとったジャスミンさんの姿もありました。
先に舞う先輩の鬼たちに掛け声を送りながら、自らの出番を待ちます。
そして、いよいよジャスミンさんが舞う順番が。
練習通り順調に舞うジャスミンさん。
途中、久保田さんの助けも借りながら、無事に舞を終えることができました。
舞を見た人のなかには、目に涙を浮かべる人も。
今回の湊祭で見事鬼太鼓デビューを果たしたジャスミンさん。
今後は、農業と伝統芸能の関係などについても研究を進めていきたいということです。

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