活力ある企業づくりへ 地域振興セミナー

活力ある企業づくりを目的とした地域振興セミナーが6月8日、アミューズメント佐渡で開催され、参加者が講演を通して島外人材への効果的なアプローチなどについて学びました。

この地域振興セミナーは、島内の事業者を対象に活力ある企業づくりを目指して、佐渡市が主催したものです。
今回は、東京のほか両津地区吾潟にもオフィスを構える株式会社YAZで人材開発室マネージャーを務める清水麻結さんが人材採用のあり方と島外人材へのアプローチと題した講演を行い、島内企業の採用担当者22人が参加しました。

清水さんはまず、日本の生産人口が傾向にあることから、佐渡に限らず首都圏でも人材争奪戦が激化している現状を説明しました。
その上で、地方での人材確保について求職者が地方には仕事が無いという印象を抱いていることや、実際地方企業の求人情報がインターネット上に少ないことを指摘し、インターネットやSNSの有効活用による全国に向けた積極的な情報発信の必要性を訴えました。
具体策として、手軽に始めることができるTwitterやInstagram、自社ホームページのブログなどで、文字だけの求人では伝わらない社内の様子などを掲載し、求人情報、仕事内容などの情報をレパートリーに富んだものにして、自社の認知をアップさせることが重要であると解説しました。
一方で、このような自社ホームページやSNSを活用した採用手法でも、求人情報を掲載する際には、職業安定法に基づいた求人票に記載が必要な項目、記載してはいけない項目などがあるので、活用する際は十分に注意する必要があると説明しました。
質疑応答の時間には、情報の取り扱いが難しい医療分野で、インターネットを活用した採用を実現するには、どのような点に留意すべきかなどについて質問が上がり、参加者たちは人材確保への道筋を真剣に考えている様子でした。
佐渡市は、今年度あと2回の地域振興セミナーを計画していて、次回、秋頃に人権に関する内容のセミナーを開催予定です。

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