市長と消防職員らが意見交換

9月22日、佐渡市長らと佐渡市消防本部の職員の意見交換会が開催されました。

この意見交換会は、様々な立場の意見や若い職員の考えを聞く機会を作りたいと渡辺竜五市長から提案されたもので、消防職員との意見交換会は初めての実施です。
会には、佐渡市消防本部の職員およそ20人が参加し、市長や総務部担当者らと意見をかわしました。
まずはじめに、消防職員から実働の間に事務業務に追われている実情が説明され、消防署に佐渡市の職員を配属するなどして、総務課の業務補助などを図ってもらえないかと意見が述べられました。

それに対して渡辺市長は、制度としては不可能ではないと回答した上で、業務上の絶対量と効率などを改めて認識して、必要性を検討する必要があるとしました。
その中で佐渡市では、伝票管理などルーティン業務に専門の担当を置いていることを例としてあげ、そのような仕組みづくりも有効であるとし、今後の検討事項として提案しました。
また、消防職員からは、業務上必要な資格に対しての助成制度の必要性が説明されました。

消防職員は、大型免許やクレーンの免許など様々な免許を業務で要するものの、佐渡島内では取得が難しい免許もあります。
例として大型免許を取得するには、40万円ほどの自費負担が発生することなどを説明し、資格の取得費用の助成制度導入の検討などを求めました。
それに対し渡辺市長は、専門的なクレーンの免許は別として、大型免許が業務上どの程度必須であるのかなど制度導入検討の際に課題となる点について質問しました。

一方で、離島であることがハンディキャップになっていることも認識し、早急に解決するため検討したいとしました。
そのほか、資格取得を望んでも勤務する人員に不足が出てしまうため、有給取得がかなわない実情も述べられ、人員確保の面から、現在佐渡市の職員採用で後期に行われている消防職採用を前期に実施することの可否について質問がありました。
それに対して佐渡市の担当者は、制度的に不可能ではないと回答しました。

消防職員「このような機会はめったにないことなので、市長とお話できたこととてもいい機会だと思って、これからの消防業務に生かしていきたいと思っております。」
渡辺竜五市長「今、我々が抱えている問題、そして、以前から議論してきた問題。そこが上がってきてるんで、この現場での意識は我々が課題として認識してる点とこの2つが、今日はっきり分かったので、今日言われた課題は、どう解決するかも含めて、早急に取り組んでいかなければいけないなと思いました。我々が思ってる課題がやはり現場では出てるんだなっていうところも改めて感じましたね。」
そのほか意見交換会では、市長から女性職員の活躍について質問が上がるなど積極的な意見交換が行われました。

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