史跡佐渡金銀山の保存整備 専門家が意見交わす

史跡佐渡金銀山遺跡の保存整備に関する専門家会議が、昨日27日きらりうむ佐渡で開かれました。

この会議は、国指定の記念物、佐渡金銀山遺跡を構成する文化財などの保存・維持活用の推進を目的に開催されているもので、市の担当者や大学教授などの有識者ら20人ほどが出席しました。
会議ではまず、昨年に起きた暴風雪などによる被害が報告され、史跡佐渡金銀山遺跡を構成する相川の鉱山採鉱施設などで、倒木による屋根瓦の破損や壁の剥落が見られたことが説明されました。
これに対し会議の出席者からは、今回の大雪被害は想定外のものだったとしながら、史跡の構成要素となっている建物周辺の木をあらかじめ撤去する他、危険箇所の洗い出しが今後必要であるとの意見が上がりました。
また、江戸時代後期に西三河砂金山の運営に携わった、金子勘三郎家の保存修理工事についても、市の担当者から説明がありました。
令和4年度に行った主屋の工事や、建物内に設置する案内パネルの内容などについて報告されると、出席者からは、パネルの説明文の表現などについて意見が上りました。
また、今回の会議では、相川坂下町にある旧御料局佐渡支局の耐震工事計画や、令和5年度に行う史跡佐渡金銀山遺跡の工事予定等に関する協議などが非公開で行われました。

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