児童クラブ来月民間委託前に説明会

現在佐渡市が運営している共働き世帯などの小学生の放課後や長期休みの居場所、放課後児童クラブ。佐渡市は、その運営業務を来月から民間に委託することに決定し、6月12日から受託事業者による説明会を開催しています。

放課後児童クラブは、共働き世帯など日中保護者が家庭にいない小学生を対象に、放課後等の生活の場を提供し、児童の健全な育成を支援することを目的とした保育事業で、現在佐渡市が島内13カ所で運営しています。
佐渡市が事業を開始した平成18年度には登録児童は177人でしたが、共働き世帯や核家族の増加から令和4年度は622人とおよそ3倍に増加。放課後児童クラブのニーズが高まる一方で、児童支援員の人材は不足していて、人材確保やサービス向上など課題を抱えています。

そこで佐渡市は、他の自治体での運営実績や運営ノウハウを有する民間事業者に業務を委託することで課題を解決し、安定的な運営と利用者サービスの向上を目指したいと、今年4月に公募型プロポーザル方式で事業者を選定し、3年間の期間で運営委託する事業者を決定しました。
佐渡市は来月の委託開始にあたり、保護者を対象とした説明会を島内9か所で開催予定で、昨日12日は両津地区で初回の説明会が開催されました。
説明会では、佐渡市から運営業務委託の経緯などが説明された後、運営を委託された事業者により、今後の運営について説明されました。
7月から運営業務を委託されたのは、東京都調布市に本社があるシダックス大新東ヒューマンサービス株式会社です。シダックスグループは、カラオケボックスの運営で有名ですが、平成30年にカラオケ事業からは撤退し、シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社は、自治体の業務委託事業を行っています。
主に放課後児童クラブの運営などの児童福祉運営業務、図書館などの公的施設管理業務、学校や保育園などの給食調理業務を行っていて、児童福祉業務は今年度で20年目です。
児童福祉業務では今年4月1日現在で、全国38都道府174自治体の運営実績があり、新潟県内でも新潟市や上越市から委託を受けています。

佐渡市での運営業務委託後も、開設日や時間、利用料金などに変更はなく、入会に関する審査や施設の維持管理については今後も佐渡市が行います。

説明会で担当者は、全国に受託施設を持つ強みとして研修体制や安全対策の共有などを通じ、支援員の質の向上に努める他、これまで市では電話で行っていた保護者との連絡にアプリを活用し、業務の効率化と利用者の利便性を高めると説明がありました。
現在佐渡市が運営する放課後児童クラブの運営業務委託は7月から行われ、業務委託に関する説明会が、ご覧の日程で開催されます。

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