両津地区野浦で新年の豊作願う「春駒」

豊作や大漁を願う正月の門付け芸能「春駒(はりごま)」が1月1日、両津地区野浦で行われました。

両津地区野浦の春駒は地域で正月を祝おうと50年ほど前から行われているもので、今年は2年ぶりに集落の門付けが行われました。
野浦の春駒は馬の形をした駒を持ち、地方の歌に合わせて踊る「女春駒」と呼ばれるもので五穀豊穣や子孫繁栄などを願い家々を門付けしてまわります。
春駒は全国数カ所で見られる芸能ですが、佐渡で継承されている春駒は、全国で唯一舞い方がお面をつけて舞うのが特徴で、佐渡金山の鉱脈を掘り当てた山師の喜びの姿がルーツという説があります。

臼杵智之会長「世界遺産に認められれば、佐渡全体の伝統芸能がまた注目されてくるかと思うんですよ。春駒を佐渡の方でもまだ知らない方が結構いると聞いたので、少しでも春駒やほかの伝統芸能を知っていただいて、そこからまた島外の方にも発信していく活動を今後やっていきたいと思っています。」
地方の歌に合わせ、時折アドリブの掛け声も交えながら春駒が披露され、集落はにぎわいを見せていました。
この日は、半日かけおよそ30軒を門付けしてまわったということです。
最新情報をチェックしよう!