版画村美術館で佐渡の美しい風景を表した版画展

相川地区の佐渡版画村美術館では、佐渡の観光地など美しい風景を表した版画作品が展示されています。

佐渡版画村美術館は、特別展示室で月替わりの作品展を開催しています。
今月展示されている版画は、真野地区静平出身で親子三代に渡って版画を制作している伊藤靖志さんの作品21点です。

伊藤さんは子供の頃、祖父と父が熱心に版画の制作をしていたのを見ていて、4年前に50歳になったのを機に仕事の傍ら趣味で版画を始めました。
こちらの作品は、綺麗にライトアップされた北沢浮遊選鉱場を見ている二人の姿を表しています。マスクをつけて距離を取っているコロナ禍ならではの作品です。
こちらの「復活・祭」は、真野地区背合にある人面岩から見た花火を表しています。コロナ禍で花火の打ち上げが中止になったおととし、過去に見た花火をイメージして製作し、日常生活への復活の願いが花火の大きさに込められている力強い作品です。
作品作りでは、父からの「風景だけだと写真とあまり変わらない」とのアドバイスを受け、絵の中に猫や鳥など、生き物を入れることがこだわりの一つだと話していました。
また、展示作品の中には、祖父の金子治作さんと、父の伊藤敏さんの作品も含まれていて、それぞれの違った雰囲気も楽しめます。
祖父と父は、木を細かく刻んで掘ることを意識していて、伊藤さんもその教えを受け継いで、作品作りに励んでいるということです。
伊藤靖志さんの作品展は、今月末まで佐渡版画村美術館で開かれています。

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