放課後を活用し学習意欲向上へ

中学生の放課後の時間を活用し、学習に対する意欲を高める取り組みが畑野中学校で行われています。

これは、畑野中学校の放課後に行われている地域未来塾と題したプログラムです。この取り組みは、中高生の放課後の時間を活用し学ぶ楽しさを知ってもらうと同時に、進学した時のイメージを持ってもらうことを目的に退職した教員や大学生、地域住民などの協力を得て、学習支援を実施する文科省の事業です。
畑野中学校では、オンラインで大学生とつなぐ試みを実施していて、地域おこし協力隊として子どもたちの放課後の活動支援を担当する五百川将さんが中心に企画しました。
この日は、佐渡出身や佐渡に縁ある大学生3名がオンラインで参加し、3年生の希望者が事前に用意された学習プリントに沿ってわからないところを質問したり、回答の導き方を解説してもらったりしながら学習を進めていました。
全国学力調査の結果では、佐渡市の中学校は数学、英語ともに全国や新潟県の平均を下回っていて、中学生の学習意欲の向上が課題となっています。
この日は、学習会の後、大学生との対話の時間が設けられ、大学生から現在大学で学習していることや、中学高校時代に学ぶ楽しさについて発見した出来事について、また今の目標などについて語られました。
生徒たちは、普段は触れ合うことが少ない大学生との交流を通して、様々な発見や学びを得たようです。
生徒「分からないところを大学生に教えてもらって、すごく分かりやすいし、楽しく教えてくれるので勉強が少し好きになりました。初めて知ることもたくさんあったし、高校とか大学でどのように勉強するか、どういう生活をしたらいいかということがすごく分かったので、勉強と友達との関係も大切にして過ごしたいと思います。」
五百川 将さん「佐渡から進学した大学生と接することで、自分たちも今後こうなっていけるなっていうイメージを強く持てるのが一番大事だと感じてるので、勉強を通して大学生とコミュニケーションを図りながら、大学で学ぶ意味など伝えられたらいいと思います。」
畑野中学校では、この地域未来塾を9月から11月まで毎週実施しています。
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