出雲崎町教委が良寛ゆかりの佐渡で遺品など展示

江戸時代の僧侶で、歌人や書家としても活躍した良寛の遺品などを展示した展示会が、先週末、あいぽーと佐渡で開催されました。

この展示会は、良寛の出身地である出雲崎町の良寛記念館が所蔵する遺品や遺墨などを集めたもので、出雲崎町教育委員会が主催しました。
良寛は、江戸時代を代表する禅僧でありながら、詩人や歌人、書家として評価され、その作品は、日本の極致とまで絶賛されて今に伝えられています。

また、子どもたちと遊んだなどの逸話から優しく親しみ深い人柄としても知られています。
江戸時代に佐渡で採掘された金銀が初めて荷揚げされた場所が出雲崎であったり、良寛の母が佐渡出身であったりと、出雲崎と佐渡は深い縁があったことから、今回の展示会が実現しました。
会場には、良寛の母が読んだとされる和歌が記された短冊や、その母の形見で良寛が常に礼拝していたとされる、佐渡の椿尾産の石で作られた枕地蔵も展示されました。
また、良寛の人物像を描いたアニメーション作品も上映されました。アニメーションでは、良寛の内面や思想が表現されていて、訪れた人はその人柄を感じ取っていました。
永寳卓館長「佐渡の皆さんが世界遺産に向けて頑張ってらっしゃるということで、より親密な関係性を築けたら良いと思い参りました。じっくりと解説書なども見ていただいてとても嬉しく思います。」
出雲崎の良寛記念館には、今回展示しきれなかった展示品も数多くあり、是非訪れて観覧してほしいとしています。

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