佐渡総合生徒の考案レシピが受賞

農業遺産地域の高校生を対象に行われた食品アイデアコンテスト「ジーニアス農業遺産ふーどコンテスト」で佐渡総合高校の生徒が考案したレシピが受賞しました。

農林水産省と世界農業遺産国内認定地域連携会議が主催した「ジーニアス農業遺産ふーどコンテスト」は、伝統的で持続可能な農林水産業が営まれている地域を認定する世界農業遺産と日本農業遺産の各地域の高校生を対象にしたレシピのアイデアコンテストです。
初開催となった今年は、16校から91件の応募があり、10月18日にオンラインで表彰式が行われました。
佐渡総合高校農産・加工系列3年の仲村拓真さん、内田雅也さん、宇田将也さんのグループが考案したのは、「ヘルシーおいしい野菜クッキー」で実現性が高いアイデアに贈られる「あったらいいな賞」を受賞しました。審査では、商品化のイメージがしやすく、幅広い年代の健康を考えている点が高く評価されました。

参加のきっかけとなったのは、佐渡市の担当者からの紹介。ちょうどものづくりの考え方を養う授業を進めているタイミングだったこともあり、出品を決めましたが時間も少なくメンバーたちも受賞に驚いたと言います。仲村さんのアイデアをもとに、宇田さんは材料のレシピ作り、内田さんは試作品を作る工程を管理するなど、メンバーそれぞれが役割を分担して作り上げました。
仲村拓真さん「私は、小さい頃に野菜が嫌いであまり食べなかったことがありました。今でも野菜を嫌う子どもはいると思うので、その野菜嫌いを克服してほしいという思いを込めて、そこから野菜クッキーというアイデア考えました。」
宇田将也さん「アイデアをリーダーが考えたので、それをどうやって実現させるかっていうのを頑張って考えました。」

内田雅也さん「メンバーが作業しやすいように準備をして、道具を出したり後片付けしたりしたんですが、道具の置き場所がわからなくて大変でした。」
今回のコンテストでは、認定地域の農作物を2つ以上使用することがルールとなっていて、中村さんたちのグループは、佐渡産の米粉のほか、埼玉県武蔵野地域の川越いも、山形県最上川流域の山形青菜を食材に選びました。
いもの甘みを活かし砂糖の分量を半分にしたほか、青菜を入れることで見た目も鮮やかでおいしく食物繊維を摂取できます。特にこだわったのは、クッキーのサクッとした食感で、試作品作りでは米粉といものバランスに苦労したと話していました。

農産・加工系列の高橋幸太郎教諭は、「アイデアが賞という一つの形になって、生徒たちも自信がついたのでは」と話していました。
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