佐渡産食材活用 食と観光の交流会

3月11日、あいぽーと佐渡で佐渡産食材を活用した観光振興を目指す交流会が行われました。

この交流会は、農林水産業と観光業の連携による佐渡産食材の魅力の発信などを目的に、新潟食料農業大学、JA、漁協などで構成される「食と観光の連携による地域活性化検討会」が佐渡市と新潟県佐渡地域振興局とともに開催したものです。
佐渡産食材を使ったメニューの提案や試食、各業界の交流を通じて、将来的な佐渡産農林水産物のブランド化や食を通じた佐渡観光の活性化などを目指します。
この日は観光の分野の関係者などおよそ50人が参加し、旅館などによる各ブースを回りながら佐渡産食材を使った料理の試食を楽しみました。

米の食べ比べや佐渡産の材料から作られたおかきなど、佐渡産食材が生かされた試食が提供されたほか、佐渡番茶を使った新たな商品とメニューが紹介されました。
佐渡番茶は新芽も使用された苦みが少なく甘みのある佐渡の歴史あるお茶ですが、年々生産量は減っています。
そんな中、ホテルや飲食店などでの提供を通じた知名度の向上による需要の増加、生産の安定なども目指し佐渡番茶を活用したメニューの制作を「食と観光の連携による地域活性化検討会」がホテルや飲食店などに提案しました。

5つのホテル、飲食店などが天ぷらやかりんとう、ゼリーなど、佐渡番茶を生かした多種多様なメニューを考案し試食として持ち寄っていました。
参加者「今回初めて佐渡番茶のお話いただきましたが、とっても難しかったです。量を抑えないと番茶が自己主張するし、少ないと薄くなってしまってわからないし、本当にいい機会を頂いたと思って感謝してます。」
参加者「客室の皆さんにお飲みいただくものを番茶に変えました。今は絶対量が少ないので、皆さんで使えば、生産者も増えてお値段もお手頃になると思います。皆さんに使っていただけるようになると一番嬉しいと思いますね。」

参加者らは佐渡番茶の風味を確かめながら、意見を交わし交流を楽しんでいました。
参加者「優しい感じで番茶を感じまして、思ったよりあっさり感じたんですけど、物足りない感じではなく、すごく食べ応えがあっておいしかったです。」
斎藤 順 座長「豊かな食というのは、観光で来た人をもてなす最大のリソースになると思います。佐渡に来て金山を観るだけではなくて『あそこで食べたあれが美味しかったな』とか『こんなの食べたことない』みたいな感動を是非佐渡に来た方々に伝えられればと思って、それを新しく生み出していく試みとして、今回は佐渡番茶をテーマにして、皆さんで味わい合うということをやっているところです。」

参加者は、試食・交流を通して佐渡産食材を使った観光振興への可能性を感じている様子でした。
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