4年ぶり対面開催 学校蔵の特別授業

島内の様々な年代の人が集まって佐渡の未来について考える「学校蔵の特別授業」が6月24日、4年ぶりに対面で開催されました。

2014年にスタートした「学校蔵の特別授業」。新型コロナウイルスの影響で中止やオンライン開催が続いたため、対面での開催は4年ぶりとなり、会場には80人以上が詰めかけました。
今年のテーマは、「佐渡から考える島国ニッポンの未来」東京大学名誉教授の養老孟司さんと日本総合研究所首席研究員の藻谷浩介さんを講師に招き、日本の縮図と言われる佐渡の現状をベースに日本の課題と可能性について考える特別授業が行われました。

養老さんは、日本全体で虫の数が減っているなか、減農薬の取り組みが進められている佐渡は、生き物にとって良い環境であると話し、佐渡の自然の可能性に期待を寄せていました。
藻谷さんの授業では、人間の思い込みについてスポットが当てられ、クイズを用いて社会問題に対する思い込みを参加者全員で共有しました。
また、この日は、佐渡高校と羽茂高校の生徒による発表も行われました。
生徒たちは、鬼太鼓や宵乃舞といった古くから残る佐渡の芸能などを紹介し、地元の伝統芸能を広めるためには気軽に体験できる場所を作る機会が必要であり、自分たちも積極的に活動に参加して、次の世代へ伝えていきたいと話しました。
4年ぶりの対面開催で盛り上がりを見せた「学校蔵の授業」。参加者にとって多世代の人が同じ課題について考える貴重な場になったようです。

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