相川地区小野見で大佐渡初のトキ放鳥

環境省は6月4日、相川地区小野見で30回目のトキ放鳥を大佐渡で初めて実施しました。

環境省は国仲平野に集中するトキを分散させるため、2019年から小佐渡を中心にトキの放鳥を実施してきましたが、小佐渡でも定着してきたことからトキの分布域の拡大につなげていきたいと、今回初めて大佐渡でトキの放鳥を実施しました。
放鳥場所となった相川地区小野見の山間の田んぼには、保育園児から小中学生をはじめ地元住民などおよそ100人も見学に訪れ、ハードリリース方式による放鳥には地元住民らも参加しました。
午前10時頃、関係者や住民らによりトキが入っている木箱のテープが切られると、トキは大空に向かい勢いよく飛び立ちました。
今回は、今年3月下旬に訓練を開始した2021年から2023年生まれのメス17羽で、4回に分け放鳥されました。
小野見は、モニタリングでトキが餌を捕獲していることが確認されていて、トキの餌場となるビオトープ作りに取り組んでいる地域からの要望を受け、今回初めて放鳥場所に選ばれました。
放鳥された時は、小野見の上空を悠々と旋回しながら飛び、住民たちはその美しい姿に魅了されていました。
放鳥を行った子どもたちは、トキの羽を持ち帰るなど記念にの1日になりました。
これまで放鳥してきたトキは今回を含め507羽になり、自然界では昨年の12月末現在でおよそ500羽のトキが佐渡の大空を羽ばたいているということです。環境省では、今年10月に予定されるトキの放鳥も大佐渡地域で実施したいとしています。
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