海洋深層水で仕込んだカキの試食会

来年の観光シーズンに向け、海洋深層水で仕込んだ加茂湖産の真ガキの試食会が島内業者を対象に行われました。

新潟県や佐渡市、加茂湖漁業協同組合は、カキ漁師の夏場の収入増を目的に畑野地区多田にある海洋深層水施設を利用し、加茂湖産の真ガキを長期保存する実証実験に取り組んでいます。
水槽に水温4℃前後の海洋深層水を24時間循環させ、低温を保つことで産卵を抑制して身痩せを防ぐことが可能です。
今年8月には、新潟県内の仲買業者を対象に新潟漁業協同組合で試食会が行われました。初めての試食会からおよそ3ヶ月が経った11月21日、島内の観光業者や飲食店関係者を対象にした試食会があいぽーと佐渡で行われました。
試食会には20人ほどが参加し、およそ150個のカキが蒸しガキで提供されました。
参加者はカキを試食し、県の担当者に質問するなどして味や大きさを確かめていました。味や見た目については好意的な意見が出た一方、個人でお店を営む参加者からは、取り扱い易い最小販売数量にしてほしいとの意見も出ました。
加茂湖漁業協同組合によると、価格は殻付きで1個あたり150円程度を予定していて、最小販売数量などについては今後検討を重ねていくとしています。
夏場の新たな佐渡の名産誕生を目指し、組合も期待を寄せています。
海洋深層水で仕込んだカキは、毎年6月頃から販売を予定しているということです。

最新情報をチェックしよう!