日本初人工ふ化で誕生のトキ「優優」死亡

日本で初めて人工ふ化で誕生した国の天然記念物トキの「優優」が、11月24日に死亡したと環境省が発表しました。

オスのトキ「優優(ユウユウ)」は、1999年に中華人民共和国から贈呈されたオスの「友友(ヨウヨウ)」、メスの「洋洋(ヤンヤン)」から生まれ、国内で初めてトキの人工ふ化で生まれた個体です。
 
佐渡トキ保護センターで飼育中の「優優」は、11月22日採食量が低下し、元気がない様子が見られました。

翌23日の午前9時頃の給餌では、飼育担当者が近づいても動かなかったため、捕獲し高病原性鳥インフルエンザの簡易検査を実施したところ陰性反応でした。
11月24日には与えたエサを吐き戻すことが多くなり、午後3時10分に死亡が確認されました。死亡後に改めて高病原性鳥インフルエンザについて簡易検査を実施したところ、再び陰性反応だったということです。
 
環境省では今後、新潟県中央家畜保健衛生所に病性鑑定を依頼するということです。1999年に生まれた「優優」は誕生から今年で26年となり、人間で言うと80歳以上の大変高齢であったということです。

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