日本と台湾ダンサー合同リハーサル

佐渡出身で、台湾の製糖業の発展に貢献した山本梯二郎の銅像が、台湾へ贈られたことを記念したダンスの公演が7月22日に行われます。

それを前に、日本と台湾のダンサーが初めて合同でリハーサルを行いました。7月15日、金井地区のジャズダンスStudioPALに日本人ダンサー12人と台湾人ダンサー3人、合わせて15人が集まりました。
彼らは、7月22日にアミューズメント佐渡で行われる、台湾文化省など台湾の機関が主催するダンスの公演に出演します。

この公演は、真野新町出身で実業家として台湾の製糖業の発展に貢献した山本梯二郎の銅像が、昨年8月に佐渡市から台湾の高雄市へ寄贈されたことを記念して開かれるもので、山本悌二郎やその銅像を作った台湾の彫塑家、黄土水をダンサーが演じるほか、日本と台湾の交流が描かれます。
この舞台の演出と構成を務めるのは、世界で活躍しているプロダンサー若林美津枝さんで、今回の舞台にも出演します。
若林さんの母、若林素子さんは台湾出身で、今回山本梯二郎の銅像の高尾市への寄贈に貢献した一人で、娘の美津枝さんも山本梯二郎の功績を広く知ってもらいたいと、今回の公演の構成を練りました。
ダンサーらは、およそ3ヶ月前からそれぞれ練習を始め、日本と台湾のダンサーが合わせてリハーサルを行うのはこの日が初めてです。日本と台湾の女性が合わせて踊る場面では、動きが合うよう何度も確認していました。
また、山本梯二郎役と黄土水役が2人で話し合ったり、女性ダンサーも互いに気になる点を伝えあったりと、より完成度を高めるための確認が行われていました。
坂田守さん「イメージが固ってきたので、それをさらにいいものにしていきたいと思います。舞踊を通した文化交流で国と国、人と人がつながるきっかけの公演に携われてとても嬉しいです。しっかりと役を演じきって、少しでもお客さんに感動してもらえるように、最後の最後まで作り込みたいと思います。」
リースーティンさん「今回、日本の方々と協力して事業をすることができて、大変うれしく思っています。日本の観客の方には、私たちが踊りという喜びを表現しているというところを見ていただきたいです。」
この後も練習は続けられ、公演までの1週間、この日リハーサルに来られなかったダンサーも加わり公演に向けて調整が進められていきます。
若林美津枝さん「この銅像をきっかけに、台湾と佐渡の友好がこれからも続きますようにと願いながら、それを踊りに込めて表現できたらいいなと思っています。台湾と日本の国が違う人たちがダンスを通して一緒の気持ちで踊って一体になれるところを見てほしいですね。」
公演は、7月22日土曜日にアミューズメント佐渡で行われます。入場に関するお問い合わせは、佐渡市観光振興課までお願いします。また、公演が行われる日は、高雄市と佐渡市の友好の証として結ばれる協定の締結式が行われるほか、真野公園では高雄市から佐渡市へ贈られた山本梯二郎の銅像のレプリカの除幕式が行われます。

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