文弥人形継承へ高千中がクラウドファンディング

文弥人形の継承に取り組む高千中学校が佐渡の伝統文化を広く発信しようと、この度クラウドファンディングを始めました。

高千中学校では、全校生徒が国の重要無形民俗文化財に指定されている佐渡の人形芝居の一つ、文弥人形に取り組んでいて、毎年文化祭で披露することが恒例となっています。
10月2日も、10月28日に迫った文化祭に向け、生徒たちが人形と三味線に分かれて、地域住民に教わりながら練習に励んでいました。
およそ50年続く高千中学校の文弥人形ですが、その活動があまり知られていないことに加え、長年使い続ける人形や三味線が傷んでいることが課題となっていました。

そこで始めたのがクラウドファンディングです。多くの人に文弥人形への関心を持ってもらい、佐渡の伝統文化を後世に残したいとプロジェクトを立ち上げ、生徒たちが中心となり返礼品の内容や文化祭のパンフレット作成などの準備を進めてきました。
支援プランは、2,000円・5,000円・10,000円の3種類で、最高額の10,000円のプランには、手作りのパンフレットとしおり、生徒たちがデザインしたポロシャツのほか、文化祭当日の上演がオンラインで視聴できます。
目標金額は100万円で、10月3日午後4時現在、36人が支援し29万6千円が集まっています。

2年八子日花里さん「私は、パンフレットの中でもしおりを担当して作らせていただいてたんですが、やっぱり見てくださるお客様に劇だけでなく、ほかのところでも楽しんでもらえるように、気持ちを込めてしおりを作りました。佐渡だけで終わってほしくないので、新潟県内の人にも知ってもらって、伝統を引き継いでいきたいと思います。」
2年片浜尚斗さん「地域の人たちも、まだ続いてて嬉しいみたいなことを会うと言ってくれるので、それを聞くと自分たちも嬉しいし、発表する場でも頑張って見せたいという気持ちになります。今までは、佐渡島内だけの発表でしたが、できたら新潟とかもうちょっと都会の方とかにも広めれるといいなって思ってます。」
荒川高明校長「クラウドファンディングが始まって間もないところですが、元々の地域の方だけでなく佐渡を離れても応援してくださってる方もいらっしゃいますので、佐渡島島内だけではなくて、いろんなところで広まっていけばいいなと思います。」
クラウドファンディングは、10月20日までで28日の文化祭当日に、直接支援することも可能です。詳細は、高千中学校までお問い合わせください。

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