拉致問題を考える子ども会議

10月31日、拉致被害者の関係市である佐渡市、柏崎市、小浜市の小学生らが参加し拉致問題を考えるオンライン子ども会議が開催されました。

このオンライン会議は、拉致問題の一刻も早い解決に向けた若年層への啓発の一環として拉致被害者の関係市である佐渡市、柏崎市、小浜市の教育委員会が合同で初めて開催したものです。
会議では柏崎市、小浜市の児童と佐渡市からは、真野小学校5年生35人が参加したほか、拉致被害者である曽我ひとみさん、蓮池薫さん、地村保志さんがそれぞれの会場からオンラインを通じて参加しました。
参加した小学校の児童らは、拉致被害者から話を聞く機会を事前に設け、拉致問題について学んでいて、今回お互いの学習の成果を発表しました。

柏崎市立荒浜小学校の児童らは、問題解決のため自分たちができることとして、問題を多くの人に知ってもらうためのポスター、チラシの作成・配布や署名活動の実施などをあげ、拉致問題の解決を目指すと宣言しました。
小浜市立加斗小学校の児童らは、問題を風化させないため、学習発表会を通じて学びを深めたこと、拉致問題の早期解決を目指す手紙を日本政府へ送ることを考えたとしました。
そして、真野小学校の児童は、曽我さんによる拉致問題についての講話や事前学習などをまとめたものを、先日行われた学習発表会で披露していて、今回改めてその内容を伝えました。

その中で家族や友達の大切さ、拉致の怖さを再確認したとして、何気ない日常にある幸せに気づいたことが伝えられました。そして、今後の活動としては、ポスターやチラシを通じた拉致問題の発信や、署名活動への参加・協力をあげ、拉致問題を風化させないと宣言しました。
子どもたちの話を聞き蓮池薫さんは、解決のために何ができるか考えてくれて感動した。全国へ広がるぐらい行動を続けて欲しいなどと話しました。
地村保志さんは、被害者の高齢化が進んで拉致問題は時間がない。学習を家族に伝え一体となって考えてほしいなどと呼びかけました。

曽我ひとみさん「一言でとても感動しました。子供たちにも、子供たちなりにできることが、たくさんあるんだなということを、私自身強く感じることができました。拉致問題は、こんなに長い時間が過ぎてしまったのに、まだ解決していません。それどころか、明るい兆しも今見えないような状況です。1日も早くこの問題を解決してもらいたいと思っています。」
子どもたちは、他の市の子どもたちの話を聞き、拉致問題への理解や関心をより一層深めたようです。
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