島内の様々な企業が参加 異業種交流会

島内の様々企業が参加し、交流を深めながら地域経済の活性化について意見交換を行う異業種交流会がこのほど開かれ、大阪を拠点に新潟県をアピールしているニイガタ姉さんの講演会や事業者が車座になって話し合う座談会が開催されました。

「SADO SUMMIT」と称された交流会には、島内企業からおよそ50人が参加し、初めに活発な意見交換が行われるよう願いを込め、新穂中央青年会が勇壮な鬼太鼓を披露しました。
佐渡市では昨年、島外からの進出企業が参加し交流会を2回開催しましたが、3度目となる今回は、島内外の垣根をなくし、より多様な企業が地域活性化に向け連携を深められるようにしました。

参加者に向け開かれた講演会では、講師に大阪を拠点に新潟県を全国にアピールしているニイガタ姉さんが招かれました。
ニイガタ姉さんは、関西人から見た佐渡の魅力と題し、島外それも関西圏在住の人が佐渡をどう捉えているのかユーモアを交えながら、観光やブランディングの課題について指摘しました。
ニイガタ姉さんは、これからの観光は、佐渡に来てという押す力ではなく行ってみたいと思わせる引く力が大切だと誘客戦略を変えていくことが重要だとします。
そのためには、知名度ではなく具体的なイメージが浮かぶ地域となることが必要で、明確なブランドが確立されれば、おのずと人はやってくると力説します。新潟と言えば酒というイメージに寄せ、自らとっくりの着ぐるみで新潟県をアピールしているニイガタ姉さんの持論に参加者も大きくうなずいていました。
後半には、島内の事業者が車座になり各テーマについて話し合う座談会が行われました。
座談会では、生産加工業と流通サービス業を営む事業者が佐渡の商品を全国に売り込むためにやっていることや仕事を通じて佐渡の魅力を発信する方法などをそれぞれ紹介しました。
事業者からは、商品の販売だけではなく、宿泊業や飲食業など他の分野にも目を向けることや、人と人をつなげる仕組みづくりが大切であるといった意見が出たほか、地元の人の何でもない日常や当たり前の文化が島外の人にとって大きな感動を生み出すということなどが挙がりました。
参加者は、イベントを通して地元企業の取り組みを知るとともに、ほかの事業者との交流を深める良いきっかけになったようでした。

最新情報をチェックしよう!