安心・安全な街づくり目指し消防出初式

1月12日 島内の消防機関が一同に集う佐渡市消防出初式が行われ、参加した消防団員らは安心・安全な街づくりを目指して気持ちを新たにしていました。

新春恒例のこの出初式は、消防団員と消防職員の士気を高めることや市民の安心・安全な街づくりを目指す目的で行われているもので、昨年は元日の能登半島地震に伴う災害派遣で中止されたため、今年は2年ぶりの開催になります。
午後2時からは河原田本町商店街で市中行進が行われ、島内各地の方面隊と消防署から12両の消防車と141人の消防団員や消防職員が参加しました。
通りはその姿を一目見ようと大勢の見物者でにぎわい、その勇ましい姿をカメラに収めていました。
市中行進の後には、佐和田海水浴場の駐車場で一斉放水が行われ、8台の消防車両から赤、青、黄色と色とりどりの水が海に向けて放たれました。
その後、アミューズメント佐渡で式典が行われました。
渡辺竜五佐渡市長は、昨年1月1日の能登半島地震や両津の大規模火災に触れ、年々規模が拡大する自然災害や火災などに対応するため、関係機関との連携訓練を行うなど備えを強化していく必要があるとし、引き続き地域の安心・安全の要として市民の期待と信頼に応えていただきたいとエールを送りました。
令和6年度の火災発生件数は22件で、うち建物火災は前年同様14件だったものの、4月に赤泊地区で発生した火災では1人の死亡が確認されたほか、11月には両津地区で9棟が燃える大規模火災が起こりました。
また、救急件数は3,006件と前年よりおよそ400件減少したものの、佐渡市になってから過去3番目に多い出動件数となっていて、人口減少の中にあっても救急需要が高くなっています。
このような現状の中でも消防団員数は高齢化や人口減少の影響で依然として減少傾向にあり、村川辰雄佐渡市消防団長は消防団も変革しなければならないと話しました。
式典ではそのほか、消防団活動を長年勤めた団員の功績を称えて表彰を伝達されるなど、参加した消防団員らは新たな1年の消防活動に向けて心新たにしているようでした。

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