地域に賑わい 夷諏訪神社例大祭

6月16日、両津夷で夷諏訪神社例大祭が行われ、名物の神輿渡御のほか、下がり羽や乙女舞など様々な神事が奉納され、5年ぶりに地域が賑わいを取り戻しました。

夷諏訪神社例大祭は、五穀豊穣や家内安全商売繁盛などを祈願し、毎年この日に行われます。午前9時には氏子や関係者などおよそ50人が集まり、厳かな雰囲気の中で神事式が執り行われました。
そして、午前10時に神輿渡御がスタート。

例年、両津の商店街を賑やかにしようと、夷以外の地域も参加し「両津えびす祭り」と銘打ち地域を盛り上げていましたが、新型コロナの影響や商工会の統合などの事情により、地域住民主体の姿に戻し開催しました。
大雨や新型コロナなどの影響で5年ぶりとなる「下がり羽」は、今年は2年生の男女6人が参加し、やぐらに乗り込み太鼓や鼓を叩きながら町中を進んでいきました。
また、小学3年生から5年生の児童による「乙女舞い」では、その美しい所作に地域の人たちが見入っていました。
また、夷諏訪神社の祭りの象徴となっているのが神輿です。本体がおよそ600キロ、担ぎ手の竿を入れると1トンほどで、地域の人によると島内で一番重い神輿と言われています。
日中は、その神輿を台車に乗せ、猿田彦が先導し町内を門付けしながら練り歩きます。
そして、家々の前で止まると、祈願祝詞と巫女たちによる神楽が奉納されました。
今日太鼓の音や獅子、神輿などで5年ぶりの賑やかさとなった夷のまち。
地域の人たちも久々の祭りを楽しんでいました。
なお、16日午後7時からは、地域の人が中心に神輿を担ぐ神輿行列渡御や鬼太鼓が披露され、午後10時頃まで祭りの賑わいが続いたということです。

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