佐渡汽船航路確保維持改善協議会

佐渡航路の永続的な運行に向け、関係自治体や事業所などが協議する佐渡航路確保維持改善協議会が6月1日開かれ、今年4月までの佐渡汽船輸送量や令和6年度の小木直江津航路の運行計画などについて報告されました。

今年度1回目の開催となった佐渡航路確保維持改善協議会には、新潟県や佐渡市などの行政機関や新潟交通佐渡などの交通事業者及び、観光関係者など13人の委員が出席しました。
非公開で行われた協議会では、佐渡航路の利用状況や燃料油価格変動調整金の見直し
令和6年度小木直江津航路確保維持計画について報告されました。

今年1月から4月までの全航路の輸送人員は、昨年の同じ時期より35.5%増と大きく持ち直したものの、コロナ禍前の2019年に比べ32.9%の減少にとどまるなど、依然として影響が色濃く残っています。
また、燃料油価格変動調整金の見直しについては、調整金を決めるベースとなる燃料油価格帯ごとに調整金を定めるゾーン表の見直しを、これまで輸送実績等が大きく変動した際から直近1年間の実績をもとに毎年見直すとし、より実情に合った調整金とすることで経営の改善を図ります。
なお、今年10月に見直しされるゾーン表では、現在と比べ20%ほど調整金が軽減される見込みです。
協議会ではこのほか、令和6年度の小木直江津航路の運行計画が佐渡汽船から示され、来年度は3月20日から今年度と同じ1日2往復とし、11月12日頃までの運行を予定しているということです。
協議会後に報道陣の取材に応じた佐渡汽船の尾渡英生社長は、小木航路のカーフェリー導入に手応えを感じながら、他社との連携による周遊観光の促進に意気込みを見せました。
新型コロナによる規制も大幅に緩和され、全国的にも観光需要が高まる今、安定的な航路運営はもちろん、利用促進に向けた様々な取り組みが期待されます。
なお、6月2日に開催された市長会見では、今年7月から島民の島発2等往復切符の割引を拡大する予定であることも発表されています。

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