両津小児童 脱炭素社会について学ぶ

2月7日、脱炭素先行地域である島内の取り組みを学び、佐渡の未来の電力のあり方などに対する学びを深めようと、両津小学校の6年生が佐渡市役所などを見学しました。

両津小学校6年生が参加したこの見学会は、理科で学んでいる電気と私たちの生活などの発展学習として脱炭素に関する施設を実際に見学することで学びを深めるものです。
児童らはまず、昨年10月に開庁し消費エネルギーの50%削減に成功している佐渡市役所新庁舎を見学しました。
新庁舎の設計図などで建物の造りについての解説を受けたほか、庁舎にLow-Eガラスという外からの熱を防ぎ、中の熱を逃さない省エネ効果があるものが使われていることや、照明には全てLEDを使用し、人感センサーなどを搭載することで省エネ化を図っていることなどを聞き、児童らは熱心にメモを取っていました。

そのほか、天井が板で覆われているのではなく、細い板を並べてできていることについて児童から質問が上がり、地震の際に板の天井がそのまま落ちると危険であると説明を受けると、児童らは災害に対応した設計がされている点についても理解を深めていました。
また、現在整備が進められている市役所本庁舎屋上の太陽光パネルも間近で見学し、その発電量などの多さについて聞いてメモをしていました。
その後児童らは市長室で渡辺竜五市長と面会し、「加茂湖の付近に太陽光パネルを作ってはどうか」などの意見を挙げるなど、事前学習を生かした交流の時間を過ごしていました。

その後児童らは、新穂地区の有限会社三浦電気を訪れ、代表取締役の三浦義明さんから事業所の取り組みについて説明を受けました。
三浦さんは、太陽光パネルやEV電気自動車を紹介し、どちらも国や県、佐渡市の補助金制度を活用そして導入したと話しました。
また、EV電気自動車は、太陽光パネルなど自家発電とともに導入することでガソリン代などの費用がまかなえる可能性があることや、災害時には被災場所で電力源として活躍できるタイヤ付きの蓄電池であるとしてその有用性を紹介していました。

そのほか三浦さんは、かつては導入が難しかった太陽光パネルも、技術の進化で現在は手軽に導入できるようになったと説明し、今は難しいとされる物事も今後の研究次第で変わっていくと話しました。
児童らは見学を通し、脱炭素社会へ向けた取り組みへの理解を深めました。
両津小学校では、見学で得た学びを生かしながら、今後も持続可能な環境と人との関わり方などについて考えを深めていくとしています。
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