トキエア就航に向け空港整備始まる

来年秋以降に予定されているトキエアの定期便就航に向けた佐渡空港の整備が、10月に入り始まりました。

新潟県はトキエアによる定期便就航に向け、総額およそ3億6千万円の予算をつけ、佐渡空港の整備を進めています。
10月5日に工事が始まり、まず滑走路とエプロンをつなぐ誘導路の幅を広げる作業が行われています。
新たに就航する予定の機体の大きさに合わせ、現状の15mから20.5mに幅を広げます。

掘削工事はすでに終わり、10月24日は砂利を敷く工事が行われ、ローラーのついた車などを使って作業が進められていました。
誘導路の工事は、今年12月上旬に完成する予定で、他に5つの整備も計画されています。
飛行機が空港に着陸する際の目印となる照明を、新たな機体に合わせて移設します。

万が一の火災に対応する消防車両の入れ替え、機体が大きくなるのに合わせて、消化薬剤を今の3倍近く積める車両を導入します。
ターミナルビルの増設については、現在の待合ロビーを保安検査場とし、建物の隣に40人程度の乗客を想定した大きさの待合ロビーを建てる予定です。
現状25台程度止められる駐車場の増設については、利用人数の増加を想定して空港に隣接する県が所有する空き地に駐車スペースを確保する計画です。

その他、運行会社へ気象情報を提供する気象観測施設の設置を計画しています。
髙橋徹副部長「トキエアが就航することによって、これまでカーフェリーとジェットフォイルの航路だけでしたが、今後は航空路も開設されますので、いろいろな交通手段の組み合わせによって観光客の方々も佐渡に滞在する時間が長くなることを期待しております。また、佐渡の世界遺産登録によって全国的に佐渡の認知度が上がり、交流人口、あるいは観光の活性化、そして地域経済の活性化を期待して、新しい飛行機に対応できる空港の受け入れ体制を整えているというところでございます。」
次に着手するターミナルビルの増設工事は、10月末から、11月初旬にかけて始まる予定で、来年3月の完成を目指しています。来年秋以降の定期便就航に向け整備が着々と進められています。
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