さわた図書館・子育て世代対象施設説明会

10月3日、市役所佐和田行政サービスセンター内に整備される計画のさわた図書館と子育て世代を対象とした施設の基本設計に関する説明会が開催されました。

佐渡市では、現在建設中の新庁舎の中へ議会を移転することに伴い、現在議会がある佐和田行政サービスセンターの2階と3階の後スペースにさわた図書館の移転と、主に子育て世代を対象とした施設の整備を計画しています。
2023年1月には、全体の基本構想案の説明会が開催され、2月と8月には子育て世代を対象とした意見交換会も実施されました。
10月3日は、これまでの説明会や意見交換会で出た意見などを踏まえ、改修工事の基本設計をもとに説明会が開かれました。

3階に移転するさわた図書館は、本棚と本棚の広さを十分に確保し、これまでなかった学習室が設けられます。また、現在の議場のスペースは、イベントなどで使用できる講堂型の多目的ホールとして活用します。
一方、2階には児童向けの本棚や赤ちゃんスペースなどが設けられ、子育て世代が交流できるスペースを目指しています。
1月の基本構想案の説明会では、佐和田図書館の移転について床の耐荷重の制限により、現在の図書館の蔵書の6割程度しか運べないという説明がされ、参加した市民から図書館機能が充実すると言えないなどと反発がありましたが、今回の説明会では、スペースの増設やレイアウト変更などで、全ての蔵書が移動できるようになったとしました。

蔵書が全て移動できることで、空きスペースとなる現在の佐和田図書館の利用方法については未定としています。
前回の説明会で出た、読み聞かせなどをはじめとするボランティア団体が活動できるスペースが欲しいという要望を参考に、ボランティアルームを新たに設計に加えたことが説明されました。
説明会後半に行われた質疑応答では、学習室は、静かに過ごせるよう騒音に配慮してほしいという意見や、既存の建物を利用した改修工事のため、一部スペースに死角が出てきて出てきてしまうので、防犯カメラの設置なども検討してほしいといった実際の利用を想定した詳細な要望も出ました。

一方で、図書館機能と子育て施設としての機能の役割が曖昧になっていたのではないかという意見も挙がりました。
参加者「図書館っていうところは、子育て中の方にはちょっとハードルが高い施設になるのかなと思うんですよね。静かにしなきゃいけないとか、汚しちゃいけないとか色々気を使われるところが多いと思います。ちょっと食べ物を食べてもいいよとか、ちょっとお話しても大丈夫だよっていう安心して利用できて、本にも親しめる施設になってもらいたいなと思っています。」
佐渡市では今回の意見などを踏まえ、整備に向けた計画を進めていく予定で、さわた図書館の移転と、子育て世代を対象とした施設の完成は令和7年を目標としています。
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