「食いしんぼうが行く!」ご縁を大切に 赤泊のたい焼き屋

島内の話題のお店にサドテレビアナウンサーがおじゃまする「くいしんぼうが行く!」です。今回は、人とのご縁を大切にする店主が営むたい焼き屋さんをご紹介します。

今日は、JA赤泊支店の隣にリニューアルオープンした「たい焼き屋」さんをご紹介します。どんなお店なのか早速行ってみたいと思います。
野口菜々さん「もともとは、JA佐渡女性部赤泊支部のたい焼きグループの方々が何年も前から運営していたたい焼き屋さんなんですけれども、昨年12月から私が引き継ぎ、リニューアルして運営しています。」
野口菜々さん「代表的なあんこ味に加えてカスタード味が古くからある商品です。2月はバレンタインだったのでチョコレート味。3月は春を先取りして『桜あんこ味』を期間限定販売ております。」

オーナーの野口菜々さんは、大学を卒業後に地元赤泊にUターン。赤泊でとれた「かやの実」を使った商品の製造や販売などの事業を引き継ぎ、新たな佐渡の特産品づくりに挑戦しています。
かやの実の収穫が終わり、観光が落ち着く冬の時期は受け継いだたい焼き屋に注力しています。
野口菜々さん「中身の具材をたくさん入れるっていうのがJA女性部さんの時代から教えていただいていたことで、お客様に喜んで頂くためにも、たくさん具材を入れる作り方は、ずっと引き継いでやっていきたいと思ってます。」

生地には佐渡産の米粉を使用することも、以前から受け継いだこだわりです。
それでは3月限定の桜あんこ味を頂きたいと思います。
春を感じさせるようなかわいらしいピンク色の桜のあんこが出てきました。

いただきます。サクサクで中がモチモチです。しかも、口の中に入れた時に桜の香りと甘さがふわっと広がって本当に美味しいです。噛めば噛むほど生地のもモチモチ感が伝わってきて、佐渡産の米粉を使っているからこその食感なんだなって思いました。
この日はスタートの11時から、次々とお客さんが訪れていました。
買い物客「美味しいですよ。楽しませてもらってます。夕方になると行列ができてますよ。」

たい焼きのおいしさはもちろん、親しみやすい接客も人気の秘訣のようです。最後に野口さんに、今後の目標を聞いてみました。
野口菜々さん「たい焼き屋の店の名前につけさせていただいてる『縁』ですね。縁をすごく大切にしていきたいと思ってます。このお店をやっててすごく嬉しいなって思う瞬間の一つに、いろんなお客さんが来てくださって、その中でお客さん同士の『〇〇さん久しぶり』というような会話の盛り上がりが店先であるので、たい焼きを売るだけではなく、温かくて人と人とが交わる『縁』の詰まったお店にできたらいいなと思ってます。」
野口菜々さん「赤泊は、学校や商工会が統合されたり、なくなっていくものを数えて寂しいね、悲しいねっていうお話があるんですけれども、引き継がれていくもの、新しく生まれてくるものもあるということを皆さんに伝えられるように、これからも故郷の赤泊で地元を盛り立てられるようにして頑張っていきたいと思います。」

そう力強く語る野口さんが受け継いだたい焼き屋「縁」は、月、水、金曜日の午前11時から売り切れまで、赤泊のAコープ横で営業しています。
なお、お店の営業は今シーズンは4月末まで。次は10月からスタートするということです。昔ながらのこだわりを大切にしながら、新たな挑戦も続ける野口さんのたい焼きをぜひ手に取ってみてください。
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