「佐渡島の金山」世界文化遺産登録可否審議 悲願の登録なるか 審議目前

佐渡の金山の世界文化遺産登録を審議するユネスコ世界遺産委員会が7月21日からインドのニューデリーで開催されています。佐渡の審議は、日本時間7月27日(土)午後1時30分から午後4時30分の間に行われる見込みで、佐渡市などではパブリックビューイングを開き市民とともに審議の行方を見守る構えです。

審議のもとになるのが今年6月、ユネスコの諮問機関イコモスが勧告した記載の次にあたる「情報照会」です。
構成資産の一部除外や緩衝地帯の拡張、商業採掘の再開をしないという明確な約束などが照会という形で求められました。
佐渡市は国や県と共に、この3つの要望に沿う形で対応を進めてきました。
昨年の世界遺産委員会では、イコモス勧告で「情報照会」とされた文化遺産案件全てが登録に格上げされるなど好ましい条件が揃っています。
また、追加的勧告で示された鉱山採掘全般にわたる歴史的な展示に関しても、水面下で交渉を続けているとされています。
四半世紀にわたり取り組まれてきた佐渡の悲願である世界遺産登録。果たして佐渡の金山は、世界文化遺産として認められるのか。その結果が迫ってきました。
パブリックビューイングとなるきらりうむ佐渡では7月25日、佐渡市の職員やイベント業者らにより会場の設営が行われていました。
また、登録決定に備え横断幕や上り旗も用意されるなど、登録への期待が高まっています。
花角知事とともにインドを訪問する渡辺市長は、7月24日渡航前に「佐渡市として最後の最後までできる限りの努力をしたい。皆様と一緒に大きな喜びを分かち合えることを心から信じてインドへ行ってきます。」とコメントを発表しています。
佐渡市では佐渡の審議が見込まれる7月27日から、きらりうむ佐渡をメイン会場に、市役所本庁大会議室をサブ会場としてパブリックビューイングを実施します。予定されているパブリックビューイングの日時はご覧の通りとなっています。
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