相川診療所の入院機能を休止

佐渡市は9月25日開かれた市議会全員協議会で、市立相川診療所の入院機能を休止する方針を示しました。有床診療所として義務付けられているスプリンクラーの設置がしいことや、施設の老朽化などを理由としてあげています。現在いる入院患者は、他の医療機関や介護施設に順次移していくとしています。

9月25日、入院機能の休止を明らかにした渡辺市長は、主な理由の一つとしてスプリンクラー設置の難しさを上げました。
有床診療所を続けるためには、スプリンクラーを来年6月までに設置することが法令で定められていますが、新たな設備投資は難しいとの見解を示します。
その上で、全面改築からおよそ40年経っている施設全体の耐久性や病院機能、そして経営状態など総合的に判断して無床化にすることを決めたとしました。
なお、診療所機能は残していくとし、佐渡医療圏全体の中でどのような役割を果たせるのか考えていきたいと述べています。
現在の入院患者10人については、来年6月までに他の医療機関や介護施設に受け入れてもらえるよう調整しているということです。
令和4年4月に療養型19床の相川診療所となった相川病院は、今からおよそ70年前に附属病院を経営していた三菱金属鉱業からの移管を受け、町立相川病院としてスタート。およそ40年前には、全面改築で一般病床80床とし地域の中核病院としての機能を維持してきました。
しかし、医師や看護師の確保が年々厳しくなる中、療養型への転換を図り病床数の確保に勤めてきましたが、医療資源の枯渇は深刻で2年半前診療所に移行しました。現在は内科と整形外科の2科目で外来診療を行っています。
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