本州初のトキ放鳥へ 能登で令和8年度に

本州初となるトキの放鳥が、令和8年度の上半期を目途に石川県の能登地域で実施されることが決まりました。2月14日に行われたトキの野性復帰にかかわる検討会で話し合われ、その後環境省が発表しました。

環境省はトキの生息域拡大に向け、令和4年に佐渡以外での放鳥候補地となる自治体を公募していました。
石川県は本州最後のトキ生息地であり、県と能登の4市5町と関係団体が受け入れ推進協議会を設立し、生息環境調査や農業者への理解促進など、放鳥に向けた取り組みを進めています。
放鳥を被災地復興のシンボルとしたい考えで、順調に行けば令和8年の6月上旬ごろに本州で初となる放鳥が実現する見通しです。

2月14日の検討会では、環境省から本州などでの放鳥の方法についてなど基本方針が示されました。
放鳥初期には定着を促すため、1回に15~20羽程度を複数年継続するとしています。放鳥方法については、周辺での生存が一定期間確認されるまでは、放鳥後にトキがその地域にとどまりやすいケージから自然に飛び立つのを待つソフトリリース方式で行うことを原則とします。
能登地域のほか、島根県出雲市が放鳥候補地に選定されていて、出雲市は令和9年度の放鳥を目指しています。

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