島内で活動する劇団が5年ぶり公演

島内で活動する劇団の公演が5年ぶりに開催され、若者たちの熱演に多くの人が魅了されていました。

公演1時間前。アミューズメント佐渡の小ホールでは、劇団撃ち合わせの団員が目前の本番に向けて最後の打ち合わせを行っていました。
公演は、舞台美術や照明、運営全てを手作りで行っていて、公演当日には団員以外のスタッフも大勢応援に駆けつけます。
いよいよ本番。客席は満席です。新型コロナウイルスの影響で5年ぶりとなった公演は、小さな居酒屋を舞台にしたドタバタコメディー「看板のあとで」。

主人公は、父から継いだ居酒屋を切り盛りする店主。ある日、その店主のおばが店主と不動産屋が深刻な様子で電話のやり取りしているのを聞いてしまいます。
その様子から、不動産屋が店に退去を迫っているのではないかと思ったおばが、店主の妹に連絡したことで、妹の夫、そして店の常連客も巻き込み大騒動に発展します。
勘違いや不器用さが織りなす物語のいたるところにユーモラスな表現や動きが散りばめられ、役者の個性あふれる熱演も相まって、観客は物語の世界に引き込まれていました。

佐渡高校OBが中心となって、2016年に旗揚げした劇団撃ち合わせは、2017年から毎年公演を行っていましたが、コロナ禍により今回は5年ぶりの公演になりました。
この日は、昼と夕方の2回公演でのべ250人が来場し大盛況で幕を閉じました。
菅野 萌さん「練習してきたことは、全部やり切れたかなと思います。お客さんも結構笑っていただけたので、元気をお届けできたんじゃないかなって思ってます。」

市川 守さん「5年ぶりに非常に緊張しましたが、やりきったという思いとちょっと悔いが残る思いと両方あります。少しでも佐渡で演劇を広めて、興味持ってくださる方を増やしてもっと良い舞台を作りたいと思っています。」
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