俳句季刊「朱鷺」発行15周年記念した催し

サドテレビの文芸教室 俳句にも講師として出演している赤塚五行さん主宰の俳句の季刊「朱鷺」が15周年を迎え、記念する催しが開催されました。

季刊「朱鷺」は、俳句の愛好者たちの作品発表の場を作りたいという想いなどから赤塚五行さんが主宰し、2009年6月から発行されているもので、会員は佐渡島内はもちろん北海道から九州までおよそ130人に上ります。
3月23日には発行15周年を記念した催しが行われ、鼓童研修生や来賓を招いた記念俳句大会が開催されました。
鼓童研修生は、赤塚さんから俳句の指導などを受けている縁があり、この日は参加者らの前で季刊「朱鷺」の15周年を祝った演奏を披露しました。

また、季刊「朱鷺」15周年を祝う歌詞を加えた歌も披露され、参加者は研修生の力強い演奏と歌声に涙するなどしながら、俳句が生んだ縁を感じている様子でした。
その後赤塚さんから「ほかに趣味があれば、その趣味について俳句で詠めるので、俳句は何番目かの趣味にしてみてください」などとユーモアを交えながら参加者らへ気軽なトークが呼びかけられました。
また、赤塚さんと俳句を通じた親交があり、俳句会の芥川賞とも言われる、角川俳句賞の受賞経験がある南魚沼市出身の俳人若井新一さんによる講演も行われました。

若井さんは、角川俳句賞を応募の動機について語ったほか、海、山そして歴史もある佐渡という特性を生かした島外の人が作れないような、今までにない作品を作ってみて欲しいと参加者らへ呼びかけました。
参加者は講演を真剣な様子で聞き、メモを取るなどしながら俳句への学びを深めていました。
俳句は短いですからね。五・七・五に季語ということで、それ以外の事ってあんまりないんですよね。でも、それによって違いができるって事は、ちょっとした味付けみたいなその人の独創性を出すことによって、とても俳句が良くなって違いが出てくる。自分の個性を出す場所があれば、よその人が作れないようなより素晴らしい俳句ができる。そんな感じがしますね。

翌日24日は、参加者らが島内を回りながら俳句を作る吟行会が行われ、参加者らは、季刊「朱鷺」の15周年記念に際し俳句を楽しむ時間を過ごしたようでした。
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