上浦まつり 4年ぶりの門付けで活気取り戻す

このシリーズは「祭り~地域の人たちの想い~」と題し、祭りの様子とそれに向けた住民たちの思いに迫ります。今回は、島内の春祭りの先陣をきって、おととい1日に行われた赤泊地区杉野浦の「上浦まつり」です。

毎年4月1日に赤泊地区杉野浦の鎮守白山神社では、五穀豊穣家内安全を願い「上浦まつり」が行われます。
例年小獅子舞や大獅子舞が地域を門付けしていましたが、コロナ禍により昨年までの3年間は門付けを中止していました。
一方で、少子化の影響により子供達による芸能「ささらすり」は中止に。
そんな中、大人達にサポートされながら準備をしている子どもがいました。
4月から赤泊中学校へ通う後藤彪真さんです。
今年初めて杉野浦の小獅子舞の特徴でもある「太刀」を担当します。
本来、小獅子舞などを行う「杉若会」には、中学2年生にならないと参加できませんが、地域の文化をもっと知りたいという本人の意思もあり、今回特別に参加しました。
そして準備も整い、いよいよ本番へ。
境内での奉納に臨みます。
少し緊張した眼差しで小獅子の舞を見つめる後藤さん。
自らの出番を静かに待ちます。
そして、その時が。
練習の成果をしっかりと披露できたようです。
小獅子舞の奉納が終わると大獅子舞も奉納され、それぞれ門付へと出発していきました。
各家庭では、4年ぶりの門付けを心待ちにしていた住民らが、久々の祭りの賑わいを堪能していました。
また、ふるまいが用意された家では、参加者が煮しめやおにぎりを食べながらお酒を酌み交わし、地域のまつりが本来の姿を取り戻した喜びを感じていました。
小獅子舞の「太刀」に挑戦した後藤さんも疲れた様子も見せず、その役目を果たしながら地域に残る伝統文化への関心を更に強めたようです。
春の温かい日差しが降り注いだこの日、杉野浦には楽しそうな声と太鼓の音が響き渡り、祭りの喜びに満ち溢れた1日になりました。

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