JA佐渡が販売店招き佐渡米の魅力PR

10月13日、JA佐渡が佐渡米の販売先19社を招いて懇談会を開き、佐渡米の魅力とともに今年の作柄状況や品質、販売促進などについて説明しました。

JA佐渡主催の佐渡米販売懇談会には、新潟市や関東、関西など島外から米の卸業者19社が招かれました。
懇談会は、JA佐渡が産地と消費者との距離を近づけ、佐渡米のファンを増やしたいと開催しているもので、今回5年ぶりに行われました。
会では、今年の佐渡米の作柄状況について、異常な暑さと降水量が少なかった影響で、主力品種コシヒカリの一等米の比率は、10月11日現在の集荷率65%の時点で3.4%と過去に例のない低さとなったことなどが報告されました。

そのような中でも品質と味の向上に向けた工夫を行っていることが紹介され、栄養状況を把握する葉の色を誰でも簡単に確認できる機械の貸し出しを生産者へ行ったり、水管理や刈り取りについて、2,000人ほどに指導したことなどが挙げられました。
販売の促進については、より美味しく食べられる研ぎ方や、炊き方をパンフレットなどを作成して発信するとし、販売する人がPRに使える佐渡島内を映した画像や動画も準備していると伝えられました。
また、等級に関係なく美味しく食べられることを伝えるため、コシヒカリの新米の3等米を提供し、参加者はじっくりと味を見極めていました。

意見交換の場では、試食した新米についてとても美味しかったという感想が多く挙がり、炊き方についての質問も投げかけられました。
千葉からの参加者「今年は、全国的に品質の方が心配されるところが多い中で、それを回避する対策や生産者様との情報交換等々を積極的にやられてるということでしたので、今後品質向上に期待できると感じました。3等米でも全く品質、味に問題が無く、おいしいお米だと感じました。このような等級のお米が多い中で、炊き方によって上手に美味しく炊けるんですよということをしっかり伝えて販売につなげていけたらと思います。」
永井充会長「等級評価が問屋さんからどういう評価がいただけるかというのは、心配していましたが、想定した通りの高評価をいただき、ありがたかったと思っております。等級ごとの品質ですが、お米の味とは関係ないと生産者の立場として主張してきましたが、これが実証されたことを生産者の皆さんにもお伝えして、これからも一生懸命継続していく取り組みの励みにしていきたいと思っております。」
JA佐渡は、来年の販売方針としてJA羽茂と合併しオール佐渡で安心・安全な佐渡米を届けること、また佐渡金銀山が世界遺産へ登録された場合は、米袋を変更し佐渡を全国にアピールする取り組みを計画しています。
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