鼓童メンバーらがタイコウォーク

太鼓芸能集団「鼓童」のメンバーらによる、1年をかけて楽器を演奏しながら佐渡を一周するプロジェクトが1月10日始まりました。

太鼓の音を打ち鳴らしながら、街を練り歩く鼓童のメンバーたち。
「タイコウォーク」と題されたこの催しは、今年11月に開催予定の鼓童の全国ツアーに向け、佐渡の大地や海のエネルギーを感じ作品作りに取り入れようと開かれました。
鼓童メンバーと共に参加しているのは、今年の全国ツアーに出演する韓国の太鼓演奏家チェ ジェチョルさんです。

チェさんは、太鼓を叩きながら自然の中を歩くプロジェクト2009年に立ち上げ、これまで東京や京都、三陸の沿岸などで実施してきました。鼓童メンバーは、チェさんの活動に感銘を受けタイコウォークの実施を決めたと言います。
住吉佑太さん「僕らはどうしても舞台で何かを作るってなると、スタジオや稽古場に閉じこもって一つずつ音楽を作っていくやり方が主流なんですけど、今回はそういうことよりももっと経験を一緒に積む中で、自然とにじみ出てくるものがそのまま舞台作品になったらいいなと思ってます。1年かけていろんな経験をチェさんと積んでいけたらいいなと思ってます。」
タイコウォークは1年をかけて佐渡島内を1周する計画で、初日のこの日は小木地区の沢崎鼻灯台をスタートし、韓国の民族楽器であるケンガリを叩きながら海沿いを歩きました。

途中ではメンバーが輪になって演奏する場面も。今日はあいにくの悪天候でしたが、メンバーたちは笑顔で楽器を打ち鳴らし、賑やかな音を響かせていました。
この日は小木地区の沿岸をおよそ5km歩いたということです。
チェ ジェチョルさん「演目の中で何を表現するということよりも、1年かけて佐渡島をとにかく感じたいと思います。今日みたいに道端で太鼓を叩いて歩いていると、いろんな人たちとお話をすることができます。佐渡の人たちとの交流から、僕も含めて鼓童のメンバーたちが佐渡島の人の温かみを感じられたら良いと思います。」
このタイコウォークは、1月11日も実施予定で、当日は小木地区木流から素浜海岸を目指して歩くということです。
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