貴重なのろま人形を活用へ 公民館講座へ引渡し

畑野地区で、かつて活動していた芸能座が保有している道具を活用してもらおうと、公民館講座の受講生にのろま人形や小道具などを引き渡しました。

引き渡しは今月2日、畑野行政サービスセンターで行われ、かつて畑野で活動していた芸能座梅の木座の関係者から公民館講座ののろま人形の受講生へ人形や小道具が引き渡されました。

昭和58年に発足した梅の木座は、旧畑野町役場の職員で構成されていた芸能座で、当時は20人ほどが所属していました。
座名の由来は、旧畑野町の木が梅であったことなどからつけられたそうで、のろま人形を始め鬼太鼓や大黒舞などを地域の催しや首都圏のイベントなどで披露していたということです。
しかし、現在は活動しておらず人形の頭や小道具などが使われていなかったことから、それを活用しようと公民館講座でのろま人形を学ぶ受講生に引き渡されました。
引き渡されたのは、表情豊かな頭やリアルなタヌキなど、まだまだ現役で使用できるものばかりで、受講生たちは年々会員が増えて練習の順番を待つ状況があったことから、有意義に道具を使用したいと感謝していました。
明治時代には、50を超える人形座が存在した佐渡の人形芝居。
現在は、新たに人形を製作したり修理する職人が少ないため、眠っている貴重な芝居道具を活かすことができる団体に譲り、文化の継承につなげていくことも大切だと関係者は話していました。

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