観客を幽玄の世界へ誘う 天領佐渡両津薪能

毎年5月から行われる、天領佐渡両津薪能が先週6日に始まり、訪れた人たちが幽玄の世界に酔いしれました。

天領佐渡両津薪能は、両津地区原黒の椎崎諏訪神社で20年以上前に始まったとされる演能です。
毎年5月から10月の間に5回行われ、今年1回目となったこの日は、雨天のため場所を椎崎諏訪神社から金井地区中興の金井能楽堂に変更されました。

会場には、観光客や地元住民などおよそ90人が集まり、宝生流の能楽師である神主弌二(こうず いちじ)さんがシテを務め、人気の演目「羽衣」が披露されました。
物語は、漁師が松の枝にかかる美しい衣を見つけ、家宝にしようと衣を手にしたところに天人が現れ、羽衣を返して欲しいと懇願します。
漁師は、羽衣を返す代わりに舞を見せて欲しと伝えます。すると、天人は羽衣を身にまとい優美に舞います。訪れた観光客や地元住民は、幽玄の世界を堪能しているようでした。
天領佐渡両津薪能10月まであと4回行われ、次回は6月3日に椎崎諏訪神社能舞台で開催を予定しています。

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