羽茂高校生徒 外国人への観光ガイドに向け事前学習

羽茂高校の生徒が外国人旅行者に向けて、観光ガイドを行うための事前学習として、今日24日地元で活躍する全国通訳案内士を招いた授業が行われました。

羽茂高校では、地域探求やグローバル人材育成の一環で2014年度から外国人旅行者に向けた観光ガイドを行っています。
生徒は自分たちで宿根木のことを調べ、その内容を英語に翻訳したものを参考にガイドを行います。

今年は、8月19日、20日の2日間、外国人旅行者が多く訪れるアースセレブレーションに合わせ宿根木でガイドを行う予定です。
5月24日は、羽茂高校2年生の地域探究コース、ベーシックコミュニケーションを選択している18人のうち14人が、佐渡はもちろん新潟市近郊で全国通訳案内士として9年の活動を続ける羽茂地区在住の前田富士子さんを迎え事前事業を受けました。
全国通訳案内士とは、語学関連で唯一の国家資格で報酬を得て外国人に付き添い、外国語でガイドを行うスペシャリストです。前田さんは、生徒たちに実際外国人にどのようなガイドをしているか実体験を紹介します。
その中で前田さんは、「佐渡に来る外国人は、何度か日本に来たことのある人たちが多い。今は、インターネットで調べられることが多いので、その情報以外の地方での暮らしや日本独自の風習などの話が一番喜ばれる。よく聞かれるのがお地蔵さんになぜ前掛けがあるのかということです。」と紹介しました。
そして、前田さんは自分なりの解釈として、「昔から地域を守ってくれていることから雨風を防ぐため、何かを着せてあげたいという地元住民からの感謝の気持ち」だとし、外国人が地元ガイドに何を求めているか具体的な例を示し紹介しました。
その他にも、外国人は本物を求める傾向が強いため、宿根木の入り口にある竹垣の一部には、千石船の船板を使っていることを紹介すると喜ばれるなどということも説明しました。
生徒たちは、外国人旅行者向けに年間をおよそ30件のガイドを行う前田さんの実体験に真剣に耳を傾けていました。
また、グローバル化が進む現代、外国人と触れ合う授業は生徒たちの糧になると前田さんは話します。
なお、生徒たちは、今回の授業を参考に日本語でガイドの原稿を作成した後、外国語に翻訳を行います。そして6月には実際に宿根木などに足を運び、現地を散策しながらガイドに向けた準備を行うということです。

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