緑を育て未来へ「佐渡地方育樹祭」

木と触れ合うなかで森への関心を高めてもらおうと、10月15日、第49回佐渡地方育樹祭が開催されました。

佐渡地方育樹祭は、未来へ豊かな緑を残そうと、新潟みどりの100年物語の一環として開催されたもので、会場となった真野活性化センターいぶき21には、親子連れなどおよそ60人が集まりました。
参加者は、はじめに真野公園内にある杉林に移動し、3コースに分かれ育樹体験を行いました。
森林整備体験コースでは、初めに県の担当者から杉は、日本固有の木で真っすぐと伸びることから木目に沿って縦に割れやすく、加工もしやすいことから建材として重宝されていると説明を受けました。

その後参加者は、枝の伐採作業を体験。長い柄の先にノコギリが付いた道具を使い、低い場所の枯れた枝を落としていきます。
建材として優秀な杉ですが、カミキリムシなどの食害により腐ってしまうことがあります。特に枯れた枝は、虫が嫌う杉のヤニが失われているため、虫がつきやすく枯れ枝の伐採は杉を守るため重要な作業となります。
参加者「もっと簡単に切れると思ったら、思ったより難しい(笑)」

育樹体験を終えた参加者は、いぶき21に戻り木工作業に挑戦。佐渡産材で竹ランタンや木製時計などを作ります。
使い慣れない道具もありましたが、スタッフのサポートを受けながら、真剣に取り組んでいました。
吉田久人会長「自然環境や緑の環境が豊かなので、それを眺めているだけでなくて、少しでも関わりを持っていただければありがたいと思います。林業従事者の数が非常に減っているので、少なくとも自分の山を大切にするような人たちが増えてくれればなと願っています。」
その他にも、伐採した木材を運ぶ車両のデモンストレーションも行われ、参加者は、森を守る林業の一端に触れながら緑化推進の意識を高めていました。
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