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現存する最古の舞台で幽玄の薪能
現存する最古の舞台で幽玄の薪能
2025年6月4日
伝統
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芸能
真野地区
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薪能
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島内に現存するなかで最も古いとされる能舞台がある真野地区竹田の大膳神社で、6月1日に薪能公演が行われ多くの観客が幽玄の世界を楽しみました。
大膳神社の薪能は大膳神社薪能実行委員会と、佐渡市アースセレブレーション実行委員会が毎年6月に開催しているものです。
大膳神社の能舞台は1846年に再建されたものですが、能が演じられた記録をたどる1823年まで遡ることができ、島内に現存する30以上の能舞台の中で最も古いとされています。
およそ220人が訪れたこの日は、まず能の一場面を舞う仕舞や舞囃子のほか、佐渡鷺流狂言研究会による狂言「痺(しびり)」が披露されました。
「痺」は、持病のしびれでおつかいに行けないと嘘をつく召使と、それをなんとか見破ろうとする主人のやりとりが滑稽な演目です。おつかいには行かないのに、食事に誘われると急にしびれが治ったと言い張る召使いの二転三転した様子に観客から笑いが起こっていました。
狂言が終わると舞台脇に設置された2つの薪に火がくべられ、会場は幻想的な雰囲気に包まれていきます。
そして、火入れの後演じられたのは真野能楽会による能「猩々(しょうじょう)」です。「猩々」は、海中に住むと言う架空の生きもの猩々が、親孝行な主人公に泉のように酒が湧く壺を与え、男の家は長く栄えたという物語です。見どころは、猩々が男と酒を酌み交わし舞いを披露する場面です。
客は、薪の炎に照らされた舞台で演じられる幽玄の世界に酔いしれていました。
6月は両津地区原黒の椎崎諏訪神社や羽茂本郷の草刈神社で薪能が行われるほか、島内では10月中旬まで各地で能が披露されます。
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