法乗坊のエドヒガン 後継樹の植樹式

羽茂大崎にある佐渡市の指定天然記念物「法乗坊のエドヒガン」の後継樹の植樹式が3月12日に開催されました。

法乗坊のエドヒガンは推定樹齢およそ250年、高さ21mほどの桜の巨木で、種蒔きの時期に花を咲かせることから「種蒔き桜」とも呼ばれ、多くの人に親しまれています。
エドヒガンは日本海側ではあまり見られない品種であることから、その希少性が評価され2004年に佐渡市の天然記念物に指定されました。
しかし、3年前に大規模な枝折れが発生し木の衰えが目立ってきていたため、森林総合研究所林木育種センター東北育種場の協力のもと後継樹を増殖することになりました。
この日はその後継樹の植樹式が行われ、後継樹の増殖を行った森林総合研究所の職員や地域住民などおよそ10人が参加しました。
後継樹は法乗坊のエドヒガンを管理している宮本寺の本間敞詮住職が佐渡市を通し、各地の天然記念物などの後継樹の増殖などを行う森林総合研究所に依頼したものです。
後継樹は法乗坊のエドヒガンの枝の一部を採取し、およそ2年かけて接ぎ木で増殖した苗木で、1mほどに成長した3本の苗木が佐渡に戻され、そのうち1本が原木のそばに植えられ、残りの2本は羽茂大崎の集落内に植えられる予定です。
この日植樹された苗木は、早ければこの春に花を咲かせるということです。

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