山王祭 コロナ禍乗り越え本来の活気取り戻す

県の無形民俗文化財に指定されている新穂地区の山王祭りが、おととい12日から今日まで3日間にわたって開催されました。

日吉神社の例祭にあたる山王祭りは、新穂、井内、舟下、大野の4つの集落が執り行い、7基の神輿が参集する大規模なものです。

祭り2日目の昨日午後7時頃、門付けを終えた新穂舟下の鬼と神輿が境内に入り、100人を超える観客が見守る中、勇壮な舞が奉納されました。
山王祭りは新型コロナウイルスの影響で、おととしと昨年は、規模を縮小して開催していましたが、今年はコロナ禍前と同様の規模で執り行われました。
午後8時過ぎには、新穂大野の鬼太鼓が始まります。
鬼が拝殿の中まで入ってくると、祭りの雰囲気は最高潮に。
また、今年は、昨年中止された下がり破も行われました。
下がり破が終わると、新穂大野の神輿が無事拝殿に納められ、4つの地域から7つの神輿がそろいました。
そして、今日14日の本祭では日吉神社前で流鏑馬が行われました。
射手の選出は、毎年新穂の3地域の持ち回りで行い、地域の子どもまたはゆかりのある子どもから2人が選ばれます。
射手はそれぞれ赤と青の衣装を身にまとい屋敷回りを行った後、日吉神社周辺に設置された3つの的に矢を放ち3往復します。矢が当たると、関係者や見物客などから、射手に大きな拍手が送られていました。
また境内では、1台の山車が展示されました。
この山車は、会員の高齢化や担い手不足で解散した新穂山車保存会が所有していた内のひとつで、山車を譲り受けた新穂山車有志会が今回初めて展示し、祭りを盛り上げていました。
今年の山王祭りは昨年と比べると、およそ2倍の人出があったということです。

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