佐藤南さんパワーリフティングでアジア大会へ

佐渡初の女子パワーリフティング選手、佐藤南さんがマレーシアで開催中のアジア大会に出場します。大会にかける思いやトレーニングに励む様子を取材しました。

美容師として働く傍ら、パワーリフティングに取り組む佐藤南さん。
およそ4年前に競技を始めた佐藤さんは、初めて出場した県大会84キロ超級で優勝。
さらに、今年3月の全国大会では、日本記録を20キロ以上上回る結果を叩き出し、世界大会への切符を手にしました。

週4日の練習に加え、仕事の合間を見つけてはトレーニングを重ねるなど、万全の準備をして挑んだ世界大会。しかし、その舞台は想像以上に厳しいものでした。佐藤さんの結果は何と失格。スクワットの部門で腰のしゃがみが浅いと審判から判断されたと言います。
佐藤 南さん「世界大会では、スクワットの第一種目から失格してしまって、メンタルはもう最悪な状態でした。その失敗から学んだことをこれからにつなげていきたいと思います。」
初めての挫折を経験した佐藤さんですが、世界大で得たものも多かったようです。

佐藤 南さん「トップ選手を見るともう表情からして全然違うので、そこから勉強しました。本当に真剣な顔をしてやっていたので、私もそれくらい真剣にやらなきゃダメだなと感じました。」
海外の選手から多くの刺激をもらい、選手として一回り大きくなった佐藤さん。雪辱を果たすため再びトレーニングの日々が続きます。
筋肉量の少なさと握る力の弱さという2つの弱点を克服すべく、トレーナーの吉田晃さんの指導のもと、体の作り方や食事の改善に取り組みました。

自身もパワーリフティングの選手だった吉田さんは、自分のように悔しい思いをしてほしくないという思いがあるということで、アジア大会に向け一層指導に熱が入ります。
吉田 晃さん「気持ちを奮い立たせるようなことを自分なりに言葉にしたり、やれてない時はしっかりそのことも厳しく言いながらメリハリをつけてやってきました。自分のルーティンをしっかり守ってそれ実行すれば、良い結果出ると思うので頑張ってもらいたいと思います。」
佐藤 南さん「アジア大会は、トータルで500kgを超えることと、全ての種目で日本記録を更新したいと思ってます。2位以内に入りたいと思ってます。」

佐藤さんが出場する2023アジアクラシックパワーリフティング選手権大会は、現在マレーシアで開催されていて、佐藤さんは12月16日に出場します。
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