佐渡中等募集停止 保護者らに説明

佐渡中等教育学校が令和8年度に生徒の募集を停止し、単位制の全日制高校を新設する計画について、7月27日に新潟県教育庁は、保護者らを対象に説明会を行いました。

新潟県教育庁は、7月6日の県議会総務文教委員会で令和6年度から令和8年度の県立高校等再編整備計画を示し、その中で佐渡中等教育学校は、令和8年度に募集を停止し、新たに単位制の全日制高校として佐渡高校両津キャンパスを佐渡中等教育学校校舎内に新設するとしました。
平成22年度に佐渡初の中高一貫校として開校した佐渡中等教育学校は、当初こそ全島から入学者があり、志願倍率も1倍程度を保っていましたが、平成26年度から令和2年度までの8年間の志願倍率は、0.6倍程で推移しており、令和3年度の募集停止が示されました。

地域の強い要望で募集停止が撤回された後、2年間は再び志願倍率を1倍程まで戻しましたが、令和5年度は、これまでで最も低い0.45倍となっています。
7月27日には、佐渡中等教育学校の保護者や同窓会など学校関係者を対象とした説明会があいぽーと佐渡で行われました。
報道陣には非公開で行われた説明会では、冒頭に県教育長の佐野哲郎教育長が募集停止が公式報告の前に報道され、保護者や関係者に不安と心配をかけたことを陳謝し、その後高等学校教育課長が再編整備計画や募集停止の経緯などについて説明したということです。
説明会に出席した関係者によると、2つの学校が同一の校舎を使う移行期間中は、学習のカリキュラムは違うものの、学校行事や部活動は合同で行うことも可能と説明があったということです。
また、参加者からは両津地区に高等学校教育の場が残されることに安堵したという声が出た一方、中学進学を控える児童をもつ保護者からは、募集停止が不安材料となって、さらに生徒数が減る可能性もあるが、カリキュラムに影響は出ないかや、特に移行期間中に子どもたちが不安にならないよう対応してほしいという意見が上がり、県は責任をもって対応するので安心してくださいと答えたということです。

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