佐渡ロングライド 佐渡の景色楽しみながら完走目指す

イベント

国内最大級のサイクルイベント「佐渡ロングライド210」が5月21日に開催され、多くの参加者が佐渡の景色を楽しみながら完走を目指しました。

5月21日の早朝5時過ぎ、佐和田海岸沿いの道路にはスタートを待つ参加者が長い列を作っていました。
スタート前には、ゲストとして招かれたピョンヤンオリンピック金メダリスト、元スピードスケート選手の髙木菜那さんがスタート台に立ち参加者にエールを送りました。

午前5時30分頃、渡辺竜五佐渡市長などの合図で次々と参加者がスタートしていきました。
北海道から沖縄までおよそ1,700人が参加した今回の佐渡ロングライド210は、佐渡一周の210kmコースをはじめとする4コースのほか、前日20日には、陶芸体験やカフェでのランチを盛りこんだエンジョイグルメライドが新設されました。
順位やタイムを競わず、制限時間内の完走を目指すことが大会の特徴です。
スタートから19キロ地点の相川エイドステーションでは、ボランティアによって蕎麦や、おかゆなどが振る舞われ、参加者たちはこれからの長丁場に備え英気を養っていました。
早朝の天気はくもりで気温も低めでしたが、午前8時を過ぎると、晴れ間が覗き参加者は、風光明媚な佐渡のコースを堪能しながら、完走を目指していました。
そんな参加者たちを待ち受けるのは、難所の1つとして知られる急勾配の坂道「跳坂」です。その形状から通称「Z坂」と呼ばれていて、参加者らは手前の休憩所で息を整えます。
そして、コース1の難所にいざ挑戦、急勾配に表情も苦しくなりますが、気力を振り絞ってペダルを漕ぎ進めます。
坂を上がりきった参加者らは達成感を味わうとともに、目の前に広がるパノラマ風景を写真に収めていました。
また、コースを進む中で参加者たちを後押ししてくれるのは、島内各地の沿道から届く応援の声。両津地区の浜梅津では、地域住民が集まって前を通る参加者ににぎやかな声援を送っていました。
また、ロングライドの特徴のひとつといえば、参加者たちが思い思いにその身を包んだサイクルウェアです。
大会の参加に合わせて、自らデザインするひともいるという個性的なウエアの数々が、沿道で声援を送る地域住民や参加者たちを楽しませています。
その後も数々の難所を乗り超え、フィニッシュ地点の佐和田海岸沿いに戻ってきた参加者らは、晴々とした表情でフィニッシュゲートをくぐっていきました。
この日は風が強く、場所によっては向かい風に悩まされたことなどもあり、完走率は全体で88.9%と前年より5ポイント近く下がりましたが、気温の面では暖かく走りやすい気候だったということです。
今年の大会も、参加者たちにとって思い出に残る1日となったようでした。

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