佐渡ジオパーク 再認定審査に向け臨時総会開催

9月5日、佐渡ジオパーク推進協議会臨時総会が行われ、今年度の日本ジオパーク再認定審査に向けた提出書類の内容について報告されました。

佐渡ジオパーク推進協議会臨時総会は金井コミュニティセンターで開かれ、会長の渡辺竜五佐渡市長をはじめ、佐渡汽船株式会社や佐渡を世界遺産にする会など関係団体の代表者19人が出席しました。
佐渡ジオパークは、ユネスコの審査基準をもとに日本ジオパーク委員会が設けた審査基準を満たし、2013年に日本ジオパークに認定されました。
4年に一度再認定の審査がありますが、2017年は条件付きでの再認定となり、2019年に前回の指摘事項が改善されたため再認定を受けています。

今年度は、再認定審査を受ける年となっていて、臨時総会で再認定審査の提出書類について佐渡ジオパーク推進協議会事務局から報告されました。
提出書類は、調査計画を行う調査研究部会、観光の企画運営を行う事業部会のほか、教育広報の4つに分かれた部会から意見を集めて作成され、前回の審査で指摘された事項に関する取り組みと改善点などが記載されています。
指摘事項の中では、専門的すぎる看板の改善があり、各地に設置された看板の記載内容を簡潔に分かりやすくし、より詳しく知りたい人に向け二次元コードをつけてアクセスできるという改善を行ったことが報告されました。
さらに、観光客からのフィードバックに基づいた分析が活用できていないという指摘について、佐渡観光交流機構の来訪者満足度調査のなかで、おいしいものを食べることを楽しみにしている人が多いとの結果を受け、食を通じてジオパークを知ってもらう取り組みを進めていることも報告されました。
また、指摘はされていないものの改善に取り組んだ課題として誰もがジオパークの理解ができるよう「よくわかる佐渡ジオパーク」という書籍の発行も行っています。
その後評価表について自己評価したものが紹介され、佐渡ジオパークの見どころには、国指定を受けている地質学的重要性を有するものが多くあり、保全や教育、観光の面で積極的な活動を行うことなどが取り組めていると報告されました。
一方で、企業や団体などと結ぶパートナーシップ協定事業については、具体的な内容が決まっておらず検討中であるとも報告されました。
渡辺竜五市長は、指摘が多いほどさらに専門的になってしまうジレンマの中で、ジオパークを学ぶというより、ジオパークを体験して、人の営みも含めて好きになってもらうイメージでの取組みが、ジオパークを身近に感じさせ、子どもたちにも分かりやすくするために必要だとし、再認定申請については、指摘には丁寧に応えたが、法規制等の問題で応えられないものもあったので満点は難しいかも知れないが、ほぼ満点近いかたちでの準備はしていると自信を見せていました。
再認定審査に関する書類の提出期限は9月15日で、その後11月8日から3日間、日本ジオパーク委員会の調査員による現地調査が行われるということです。

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