ものづくりテーマに企画発表会

佐渡工業会と佐渡総合高校の共同プロジェクトとして、ものづくりをテーマにした企画の発表会が12月19日、アミューズメント佐渡で開かれました。

この取り組みは、佐渡工業会に所属する企業の若手人材の企画力と、高校生のものづくりへの意欲を向上させることを目的に佐渡工業会が主催したものです。
この日は、佐渡工業会の若手メンバーと佐渡総合高校工業化の2年生が3つのチームに分かれ、授業での困りごとを解決する装置をテーマに発表しました。
困りごとやそれを解決する試作物、製作方法などについてチームの代表者がプレゼンし、16人の審査員が分かり易さや実現の可能性を5段階で評価。3チームの中で最も評価の高いチームが制作に進むことができます。

3チームはこれまで、「学校でどんなことに困っているか」「どんな装置があれば役に立つのか」10月から話し合いを行い、昨日の発表に向け準備を進めてきました。
発表は高校生が中心となって行い、途中審査員から質問されたり、補足を加えたい時には、若手社員のメンバーがフォローするなど、これまでのミーティングで培ったチームワークを見せていました。
審査の結果、採用されたのは授業で使うケーブルを必要な長さにカットする装置です。セロハンテープのようにケーブルを引っ張って、引っ張った分の長さをカウントできるようにして、スイッチで切断できるようになっています。

ケーブルの測定と切断の工程を1つにすることで作業の手間を大幅に省けるとし、コスト面や制作難易度の点で製品化が期待できると評価されました。
採用されたチームの生徒「選ばれた時はすごく嬉しかったです。ひとりだと自分の考えたことしか考えられないんですけど、全員でやることによっていろんな案が出たり、大人の人たちの意見を聞いて、そんな意見もあるんだなと気づきました。」
林田広幸会長「各チームとも限られた時間ではあったけれども、それなりに考えていただいたので良い勉強になったじゃないかなと思います。また、佐渡にこのような企業があるということも、学生にも知っていただけたので、いつでも訪ねてきてもらいたいです。佐渡からいろんな道へ進む子が出てくれればと思います。」

今回採用された案は今後協議を重ね、来年度に製作を進める予定だとしています。
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